2024.07.30 17:52夏の食中毒予防17 原則33原則の3つ目は「やっつける」。多くの細菌は75度以上1分の加熱で死滅します。食材の中心部までしっかり火を通すことで多くの食中毒を防ぐことができます。調理器具の殺菌は次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤が有効です。食品のカスが残っていると殺菌力が低下するのでよく洗剤で洗ってから使いましょう。万が一、食中毒症状が出た場合は市販薬は使わずに医療機関を受診しましょう。市販薬の使用によって重症化する場合...
2024.07.29 20:35夏の食中毒予防16 原則2菌が増殖する環境に食材を置かないこと。菌を増やさないことが2番目の原則です。冷蔵庫は食品を詰めすぎると温度が高くなるので気をつけましょう。冷蔵庫は10度以下、冷凍庫はマイナス15度以下が基準です。ただし、冷蔵庫で菌は死滅しません。長期間の保存は避けて、早めに使い切りましょう。横浜市保健所は24日から25日にかけて横浜京急百貨店で販売された「うなぎ弁当」(2日間で1761食を販売)で130人が下痢や...
2024.07.28 21:21夏の食中毒予防15 原則1食中毒を起こさない3原則。1つ目は「つけない」。菌を他の食品に付着させません。食材を扱う前と後に手のひら、爪、指、手の甲、手首までしっかり石けんで洗い、流水でしっかり洗い落としましょう。肉や魚を保存するときはプリ袋やラップでしっかり包んでから冷蔵庫で保存します。冷蔵庫の中で他の食品に触れたり、汁がこぼれて他の食品に汚染したりするのを防ぎます。同じまな板で肉や魚を切った後に、しっかり洗わずに生で食べ...
2024.07.27 20:42夏の食中毒予防14 リステリア菌リステリア菌は4度以下の環境でも生存し増殖します。つまり冷蔵庫に入れても安全ではありません。妊娠中に感染すると胎児にまで影響します。加熱殺菌していないナチュラルチーズ、肉や魚のパテ、生ハムなどが感染源です。欧米では集団食中毒が発生しています。十分に加熱すれば死滅します。重症化することは稀ですが、免疫力が低下していると敗血症や髄膜炎などのリステリア症になり命を落とすことも報告されています。自然界に多...
2024.07.26 18:23土潤溽暑35/72きょうから七十二候は35番目の土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)が始まります。高温多湿の日本の夏がもっとも象徴的に現れる時期になりました。溽暑(じょくしょ)は蒸し暑さを表し、晩夏の季語です。水無月(みなづき・7月)の異称。一斉に蝉が鳴き始めています。百日紅(さるすべり)は梅雨明けを告げる花です。ピンクや赤の鮮やかな花を咲かせては散り、再び咲かせては散りを100日間繰り返します。オレンジ色の凌霄花...
2024.07.25 20:47夏の食中毒予防13 熱に強いウェルシュ菌やセレウス菌は加熱しても死滅しません。60度以上の環境では増殖しませんが、芽胞という硬い殻を作って休眠します。100度以上でも生き続けます。休眠状態なら食べても排出されるので問題ありません。しかし、50度以下になると増殖しやすくなります。調理後に常温放置すると時間の経過とともに料理が冷めて瞬く間に増殖します。ウェルシュ菌はカレーなどの煮込み料理、セレウス菌は炒飯やパスタなどの米・小麦粉...
2024.07.24 19:29夏の食中毒予防12 カンピロバクター菌細菌性食中毒の中で発生件数が増加しているのがカンピロバクター菌。鶏や牛などの家畜動物、ペットの腸管内に生息しています。食肉全般に付着し、鶏肉に多く見られます。食中毒症状は下痢と嘔吐。感染から数週間後にギランバレー症候群に移行することがあります。手足の麻痺、顔面神経麻痺、呼吸困難などが生じる疾患です。カンピロバクター菌は乾燥に弱く、75度で1分以上の加熱で死滅します。食材の中心部まで火が通っている食...
2024.07.23 20:08夏の食中毒予防11 外食暑い季節に外食するときは生食や生焼けの料理はなるべく避けましょう。もちろん衛生管理が行き届いた店も多くあります。生の肉や魚介類を扱う箸は、食べる箸と分けて使いましょう。食べきれなかった料理を持ち帰るのは避けましょう。室温で2時間以上、料理を放置しないようにしましょう。飲酒時にいつまでも卓上に頼んだ料理に手を出さずに放置するのは危険です7月24日(水)は定休日ですNo.1802
2024.07.22 20:12夏の食中毒予防10 後片付け食後も食中毒を予防する必要があります。もしも保存する料理がある場合は清潔な容器を選びます。ふだん使っていない容器を使う場合は洗剤で洗い、よく乾燥させましょう。まな板や庖丁はよく洗い、熱湯消毒します。75度以上で2分間が有効です。沸騰した湯を使う場合はやけどに注意しながらゆっくりかけましょう。木製のまな板は庖丁の痕に細菌が入り込みやすく、カビの温床になるので、樹脂製のまな板がおすすめです。スポンジは...
2024.07.21 19:47大暑12/72きょうから二十四節気は12番目の大暑(たいしょ)が始まります。梅雨が明け、一年でもっとも暑い時期の到来。「夏の暑さには天ぷら」と言われ、大暑は天ぷらの日にもなっています。下鴨神社では「御手洗(みたらし)祭り」が行われます。律令制確立以降、朝廷の大祓・民間信仰の水無月祓・礼儀作法の水祓が混合した神事です。土用の丑の日に御手洗池の清流に足を浸すと無病息災になると伝わっています。七十二候は34番目の桐始...
2024.07.20 20:21夏の食中毒予防9 食事方法食事をするときにも気をつけることがあります。食べる前は手や爪を石けんでよく洗いましょう。食事には感染源がなくても、自分の手や爪に細菌が感染しているかもしれません。清潔な食器で食べます。洗剤で洗い、よくすすぎ、乾いている食器を使いましょう。料理が冷めきってしまう前に食べきります。臭いなど少しでも異変を感じたら食べません。保存していた料理を再加熱するときは十分に火を通しましょう。保存状態で細菌が増殖し...
2024.07.19 19:50夏の食中毒予防8 料理方法調理の際も食中毒を予防します。調理前に手や爪を石けんで洗います。野菜は流水でしっかり洗います。葉物野菜の付け根部分には土がついていることがあります。重なっている葉の内側に虫の死骸が入っていることもあります。給食施設や飲食店では3つのシンクで別々に3回洗うことが推奨されています。生の肉、魚、卵に触ったら手を丁寧に洗います。食中毒の原因になる細菌が付着している食材なので触れば感染します。肉や魚には十分...