2024.07.26 18:23土潤溽暑35/72きょうから七十二候は35番目の土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)が始まります。高温多湿の日本の夏がもっとも象徴的に現れる時期になりました。溽暑(じょくしょ)は蒸し暑さを表し、晩夏の季語です。水無月(みなづき・7月)の異称。一斉に蝉が鳴き始めています。百日紅(さるすべり)は梅雨明けを告げる花です。ピンクや赤の鮮やかな花を咲かせては散り、再び咲かせては散りを100日間繰り返します。オレンジ色の凌霄花...
2024.07.25 20:47夏の食中毒予防13 熱に強いウェルシュ菌やセレウス菌は加熱しても死滅しません。60度以上の環境では増殖しませんが、芽胞という硬い殻を作って休眠します。100度以上でも生き続けます。休眠状態なら食べても排出されるので問題ありません。しかし、50度以下になると増殖しやすくなります。調理後に常温放置すると時間の経過とともに料理が冷めて瞬く間に増殖します。ウェルシュ菌はカレーなどの煮込み料理、セレウス菌は炒飯やパスタなどの米・小麦粉...
2024.07.24 19:29夏の食中毒予防12 カンピロバクター菌細菌性食中毒の中で発生件数が増加しているのがカンピロバクター菌。鶏や牛などの家畜動物、ペットの腸管内に生息しています。食肉全般に付着し、鶏肉に多く見られます。食中毒症状は下痢と嘔吐。感染から数週間後にギランバレー症候群に移行することがあります。手足の麻痺、顔面神経麻痺、呼吸困難などが生じる疾患です。カンピロバクター菌は乾燥に弱く、75度で1分以上の加熱で死滅します。食材の中心部まで火が通っている食...
2024.07.23 20:08夏の食中毒予防11 外食暑い季節に外食するときは生食や生焼けの料理はなるべく避けましょう。もちろん衛生管理が行き届いた店も多くあります。生の肉や魚介類を扱う箸は、食べる箸と分けて使いましょう。食べきれなかった料理を持ち帰るのは避けましょう。室温で2時間以上、料理を放置しないようにしましょう。飲酒時にいつまでも卓上に頼んだ料理に手を出さずに放置するのは危険です7月24日(水)は定休日ですNo.1802
2024.07.22 20:12夏の食中毒予防10 後片付け食後も食中毒を予防する必要があります。もしも保存する料理がある場合は清潔な容器を選びます。ふだん使っていない容器を使う場合は洗剤で洗い、よく乾燥させましょう。まな板や庖丁はよく洗い、熱湯消毒します。75度以上で2分間が有効です。沸騰した湯を使う場合はやけどに注意しながらゆっくりかけましょう。木製のまな板は庖丁の痕に細菌が入り込みやすく、カビの温床になるので、樹脂製のまな板がおすすめです。スポンジは...
2024.07.21 19:47大暑12/72きょうから二十四節気は12番目の大暑(たいしょ)が始まります。梅雨が明け、一年でもっとも暑い時期の到来。「夏の暑さには天ぷら」と言われ、大暑は天ぷらの日にもなっています。下鴨神社では「御手洗(みたらし)祭り」が行われます。律令制確立以降、朝廷の大祓・民間信仰の水無月祓・礼儀作法の水祓が混合した神事です。土用の丑の日に御手洗池の清流に足を浸すと無病息災になると伝わっています。七十二候は34番目の桐始...
2024.07.20 20:21夏の食中毒予防9 食事方法食事をするときにも気をつけることがあります。食べる前は手や爪を石けんでよく洗いましょう。食事には感染源がなくても、自分の手や爪に細菌が感染しているかもしれません。清潔な食器で食べます。洗剤で洗い、よくすすぎ、乾いている食器を使いましょう。料理が冷めきってしまう前に食べきります。臭いなど少しでも異変を感じたら食べません。保存していた料理を再加熱するときは十分に火を通しましょう。保存状態で細菌が増殖し...
2024.07.19 19:50夏の食中毒予防8 料理方法調理の際も食中毒を予防します。調理前に手や爪を石けんで洗います。野菜は流水でしっかり洗います。葉物野菜の付け根部分には土がついていることがあります。重なっている葉の内側に虫の死骸が入っていることもあります。給食施設や飲食店では3つのシンクで別々に3回洗うことが推奨されています。生の肉、魚、卵に触ったら手を丁寧に洗います。食中毒の原因になる細菌が付着している食材なので触れば感染します。肉や魚には十分...
2024.07.18 20:28夏の食中毒予防7 保存方法入手した食材は適切な方法で保存し、放置しないようにします。生鮮食品は冷蔵庫(10度以下)、冷凍食品は冷凍庫(マイナス15度以下)で保存します。保冷効果を高めるため冷蔵庫には食材を入れすぎないようにします。反対に冷凍庫は空間が多いと冷気が逃げやすくなるので多めに入れて冷気が逃げないようにします。食材を夏に常温で放置するのは食中毒のリスクを大幅に高めます。生鮮食品はどれも不可です。粘度の高い食品はウェ...
2024.07.17 19:56夏の食中毒予防6 購入時食品を購入するときに食中毒を防ぐ方法があります。まず消費期限を確かめます。消費期限は袋や容器を開けないまま保存した状態で安全に食べられる期限です。賞味期限は美味しく食べられる期限なので期限を過ぎても食べることはできます。購入した食材を家に持ち帰るまで肉や魚の場合は汁(ドリップ)がこぼれないようにします。食材を持ったままの移動が長い時間かかる場合は氷や保冷剤を使います。外出の始めに食材を購入し、その...
2024.07.16 18:07鷹乃学習33/72きょうから七十二候は33番目の鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)が始まります。オオタカの求愛は2月ごろから始まり4月ごろに産卵。抱卵期が35~40日もあります。巣立ちを迎えるまでの子育て期間が40日間。巣立ってからも1ヶ月間はともに行動します。オオタカは1年の半分を子育てのために過ごします。狩りを学んだ子どものオオタカが完全に独立するのは8月。この時期は自立へ向けて親から子どもが学習しています。...
2024.07.15 19:55夏の食中毒予防5 症状と対処夏の食中毒で多く見られる症状は下痢・吐き気・嘔吐・発熱・血便です。カンピロバクター菌が原因の場合は1000人に1人の割合でギランバレー症候群を引き起こします。手足麻痺、呼吸困難など命に関わることもあります。風邪以外で食中毒症状が見られたらすぐに医療機関を受診しましょう。とくに夏は汗で脱水症状になりやすいので食中毒でさらに悪化します。医師の指示に従い、こまめに水分を摂取してください。食事は胃腸を刺激...