2024.02.28 17:29草木萠動6/72きょうから七十二候は6番目の草木萠動(そうもくめばえいずる)が始まります。春の雨は土中の虫を目覚めさせ、大地をうるおし、木々を芽吹かせるあらゆるものに命を吹き込むものと考えられていました。草花は芽生えたかと思うと花を一斉に咲かせます。オオイヌノフグリ、キュウリグサ、ハコベ、オランダミミナグサ、タネツケバナ、ナズナ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、カタバミ、コオニタビラコ。背の低い草が早々に開花するの...
2024.02.27 20:21ウェルシュ菌食中毒の予防家庭でもカレーや煮込み料理は多く作られます。ウェルシュ菌食中毒は家庭でも発生しています。予防するには4つの方法があります。食べる日に作りましょう。前日に調理して翌日に食べると調理後の料理の中でウェルシュ菌が増殖します。喫食後に残った場合は10度以下に急速に冷蔵するか55度以上で保管しましょう。これは実際には家庭では難しいです。加熱調理後50度から20度の温度帯で増殖することを意識してください。調理...
2024.02.26 19:30ウェルシュ菌通称「給食病」と呼ばれるのがウェルシュ菌による食中毒です。カレーや煮込み料理など多くの人が集まる大鍋を使った大量調理によって作り置かれた食品が発生源になることが多いからです。ウェルシュ菌は100度で1時間の加熱にも耐える芽胞(がほう)を作り通常の加熱調理では死滅しません。ウェルシュ菌は人や動物の大腸内にいる常在菌です。下水、河川、土壌など広く自然界にも存在します。偏性嫌気性があるので酸素がない、あ...
2024.02.25 20:43動物性食中毒すぐに思いつくのはフグ。フグにはテトロドトキシンという猛毒があります。塩もみ、水洗い、加熱では無力化できません。肝臓は種類を問わずテトロドトキシンを含むので天然・養殖ともに販売も提供も食品衛生法で禁じられています。フグの取り扱いや提供は都道府県によって許可が必要です。複数の都道府県にまたがる時はそれぞれで許可をとる必要があります。釣りをする人が自分でさばき食べたり、釣った人からもらったりして食中毒...
2024.02.24 20:05カンピロバクター細菌性食中毒の原因として名前が挙がるカンピロバクター。夏場に多い食中毒ですが冬も決してないわけではありません。鶏や牛の体内で生きています。熱に弱いので通常の加熱処理で死滅します。加熱が不十分な食肉から感染します。微好気(びこうき:わずかな酸素がある状態を好む)性なので鶏肉や牛肉の中で生き続けています。新鮮だから生でも大丈夫ということはありません。下痢、腹痛、発熱、悪心、嘔吐、頭痛、悪寒、倦怠感など...
2024.02.23 18:27霞始靆5/72きょうから七十二候は5番目の霞始靆(かすみはじめてたなびく)が始まります。春が近づき湿度が上がり塵(黄砂など)が舞い上がりぼんやりとなる状況が霞(かすみ)です。山々のすそ野にうっすらと広がる春霞、昔の人はそれを見て春を司る神様「佐保姫(さおひめ)」の着物の裾にたとえました。日本語では遠くにたなびくのが霞で近くにたちこめるのが霧(きり)。どちらも物理的には同じ現象です。今朝は関東北部で霧の予報が出て...
2024.02.22 20:44アニサキス厚労省によると2017年から2022年の5年間で冬に多かった食中毒原因のトップはアニサキスでした。2位がノロウイルス(患者数はトップ)、3位がカンピロバクター、4位が自然毒、5位がウェルシュ菌の順に続きます。アニサキスは寄生虫。魚介類の保管や下処理の不備が原因になります。飲食店がもっとも発生件数が多く、家庭でも非加熱、または十分に加熱しない状態で魚介類を食べることで感染が見られます。サバ、アジ、カ...
2024.02.21 18:58手洗いと加熱「持ち込まない」「つけない」「やっつける」「拡げない」の4つがノロウイルスなどの食中毒を防ぐ原則です。手洗いはノロウイルスを手指から洗い流します。厚労省はトイレの後・調理施設に入る時・盛りつけ前・次の調理作業に入る前・手袋を着用する前に手洗いをするように推奨しています。このすべての段階で本当に手洗いをしていたら手から油分がなくなりカサカサになるでしょう。最低でもトイレの後と調理施設に入る前にしっか...
2024.02.20 20:22ノロウイルス食中毒の予防三重県鳥羽市立菅島小学校で2月16日給食を食べた児童と教職員13人に嘔吐と下痢の症状が現れ伊勢保健所がノロウイルス食中毒と断定しました。調理をした2人からノロウイルスが検出され19日から営業禁止処分を保健所は出しました。ノロウイルスは二枚貝から感染すると言われていますが、それ以上に感染している人の手や唾液、便や吐しゃ物からの感染が多くあります。ノロウイルスはアルコール消毒では死滅しません。いわゆる...
2024.02.19 19:27冬の食中毒細菌性食中毒は夏が多いです。これに対してウイルス性食中毒は冬が多くなります。これはウイルスが乾燥と低温を好むからです。全体の食中毒患者の半数以上がノロウイルス感染です。発生時期は11月から2月が多くなります。ノロウイルス食中毒は一回の感染で患者が多い(1件あたりの平均:36.2人)ことも特徴です。ノロウイルスは古くから存在していたので、これまでも人類は多く感染し、感染性胃腸炎を発生してきました。生...
2024.02.18 20:34雨水2/24きょうから二十四節気は2番目の雨水(うすい)が始まります。雪が雨へと変わり、積もった雪が解けてゆく季節になります。雪解けが始まると土が潤うので農耕の準備を始める目安とされました。寒い日が続くと急に温かい日が訪れる、これを三寒四温と言います。ことしはすでに春一番が吹きました。この時期の南寄りの強い風のことです。七十二候は4番目の土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)が始まります。脉は脈の俗字です2月...
2024.02.17 20:51人形徳川幕府時代、精巧な人形作りの技術が向上します。これによって川に流す雛人形を流さずに飾るように変化していきました。現在、向かって左側にお内裏様、右側にお雛様を並べます。これは昭和天皇即位の写真撮影時に西洋にならう形にしたのがきっかけです。それまでは現在と左右が逆でした。上巳(じょうし)は上(月の最初)の巳(み)の日です。紀元前300年ごろまで中国では上巳は忌み嫌う日でした。そのためこの日に厄払いが...