日本人が長い時間をかけて主食にしてきた米。180年前までは食料としての価値以上に「税」として経済的な価値もありました。飢饉などで米不足が続くと支配階級は税収が減り、経済が停滞しました。米は市場で価格を決めません。農家が農協などに販売する生産者価格、農協などが米卸などに販売する卸売価格(相対取引価格)、最終的に消費者が払う店頭価格があります。それぞれに流通や管理、宣伝や広告のコストがかかり、どんどん値段が高くなる仕組みです。昨年6月の相対取引価格(銘柄米の全国平均)は60㎏15,865円(1㎏264円)でした。それでも過去11年で最高を記録。同時期の店頭価格平均は5㎏2200円(1㎏440円)。生産者価格は264円よりも安いので米は店頭価格が高くても決して農家に利益があるわけではないのです。現在の店頭価格は5㎏4000円(1㎏800円)を超えています。米を買ったことはないらしい農水大臣が辞職、新しい大臣は5㎏2000円に戻すと公言しています。そのためには流通過程や管理業務をすっ飛ばすか、生産者価格を大幅に引き下げないと実現は困難な状況になっていることをご存知なのでしょうか?

No.2107

コース料理の〆は海老炒飯

1194 days until the end of the first phase

佐々木食堂

食の安全と 安心を通して 健康寿命を 伸ばしましょう

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