苦渋の選択
過去2年の間に食堂の経営に関わる経費が高騰してきました。生ビールは毎年値上がりしたので撤収。瓶ビール、日本酒、焼酎、老酒、すべてが値上がり。エビ、豚肉、ひき肉も。砂糖、醤油などの調味料は無添加を選んでいるので、もともと高価なのですがそれらも上昇。ガス、電気は国の補助があっても維持はできていません。ことしついに水道も値上がり。町の飲食店を歩くとほとんどの店で料理の値上げが確認されます。小麦粉を多く使うラーメン店は人気店であっても利益率が圧縮され、これ以上の値上げはできないと閉店が続いています。そして今秋から一気に米の値上げが始まりました。これまで使用してきた会津産コシヒカリは388円(税込)/1kgだったのですが、561円(税込)/1kgになりました。全国の卸値でも平均で400円台を越えました。ブランド米の小売価格はネット販売では500円台後半から600円台後半をつけています。品質を下げ、うま味調味料を使えば価格は維持できます。しかし、食の安全と安心をお届けするという食堂のコンセプトを捨てるつもりはありません。そこで苦渋の選択ですが、2022年9月以来維持してきた価格を12月1日から約1.2倍から1.3倍に値上げさせていただきます。ことし6月現在の米の民間在庫量は156万トン(過去最低)、政府の備蓄米は100万トン。備蓄米を放出すれば価格は下がります。しかし、供給が不足した時しか使えない法律の縛りがあるので生産量が減少という理由では該当しないそうです
No.1895
9月16日のコース料理より「蒸し魚(ブリ)」
1406 days until the end of the first phase
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