酢物語3 早寿司

庶民が酢を日常的に使うようになったのは江戸時代中期(18世紀)以降です。酢は長く上流階級の高級調味料でした。それまでお寿司は魚をご飯と混ぜて乳酸発酵させた熟鮓(なれずし)でした。発酵食品なので酢は使われません。18世紀になり米酢が庶民に流通するようになり「早寿司」が誕生します。ご飯と酢を混ぜて作る押し寿司です。江戸時代後期(19世紀)には「握り寿司」が誕生。店に入ってさっと手で食べられる握り寿司は江戸っ子の粋なスタイルとして大流行しました。当時の握り寿司のご飯はおにぎりサイズでした。大きいので2つに切って食べました。現在の握り寿司、同じネタの寿司が一皿に二つ並ぶのはこの名残りです。20世紀、軍部の台頭で政府が戦争へと突き進むとあらゆる食糧が不足し始めます。それまでに江戸から握り寿司が全国へと広がっていきました

No.1742

4月7日調理のコース料理「蒸し魚」

1559 days until the end of the first phase

佐々木食堂

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