塩物語4低い自給率

もともと自給率の低かった塩。帝国政府は専売制を始めましたが第二次世界大戦参戦を決定したことで輸入が滞り、全国的な流通量が激減していきます。仕方なく1944年には自家製塩を認めますが不純物が多く品質の劣るものしかできませんでした。戦後、工業用に使う塩が必要になり日本専売公社が1949年に設立され塩の専売が復活します。1971年以降、イオン交換膜製塩法が導入され高純度・安価な塩が大量に生産できるようになりました。これが「食塩」です。1985年に日本専売公社が民営化され日本たばこ産業になりました。塩の専売は徐々に自由販売が可能になります。1997(平成7)年に完全に塩の専売制は廃止。日本たばこ産業の塩事業は財団法人塩事業センターに移管されました。2002(平成14)年に塩の販売が完全自由化。財務省への届け出をすれば塩の製造と販売が可能になりました。これ以降、各地で海水を使った自然塩ブームが起こりました。2021年、日本の塩自給率は11.1%、生産量は世界38位です。2017年の国内での塩の需要は74%が工業用原料です。海に囲まれた日本が塩の多くを輸入に頼っているのは不思議ですね

4月23日(火)は昼のみの営業です

No.1710

3月10日調理のエビチリと蒸し餃子

1591 days until the end of the first phase

佐々木食堂

食の安全と 安心を通して 健康寿命を 伸ばしましょう

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