箸の歴史3

宋王朝から帰国した栄西が臨済宗(禅宗)を日本に伝えたのが1191年、道元が曹洞宗(禅宗)を伝えたのが1227年。将軍や多くの大名が禅宗に帰依しました。これによって精神修養の一端である精進料理が広く庶民の間にも広がります。道元禅師は日常的な食事は人の心を育てる重要な場であると説きました(「典座教訓」「赴粥飯法」:1237年)。鉢(器)に口をつけない・鉢の上げ下げや箸を使うときに音を立てない・一度にたくさんのご飯を口に入れないなど、現在にも通じる食事マナーの基礎が作られていきます。この頃から台盤と高坏がなくなり一人用膳の折敷(おりしき:お盆の原型)や衝重(ついがさね)が普及していきます。箸は膳に添えられ、数え方が一膳、二膳となりました。共有していた箸や椀が個人個人に属するようになります。膳が広がると椀を手にもって食べる文化が広がります

No.1678

2月18日調理の海老炒飯と麻婆野菜

1625 days until the end of the first phase

佐々木食堂

食の安全と 安心を通して 健康寿命を 伸ばしましょう

0コメント

  • 1000 / 1000