手食文化

手で直接食べ物を口に運ぶのを手食文化と呼びます。カトラリーの発明まで人類は当然のことながら手食文化が中心でした。現在でも国や地域、宗教によっては手食文化が残っています。16世紀に来日したイエズス会のルイス・フロイスは著書の中で日本では箸を使うがヨーロッパでは手食すると述べています。17世紀末にパスタが大流行し、ヨーロッパでは貴族を中心にフォークを使って食べる作法が定着しました。魏志倭人伝には「倭人は手食する」と書かれています。中国から箸が伝来する奈良時代以前は日本列島の人々も手食していたと思われます。パン、サンドイッチ、寿司、おにぎりを手で食べるのは手食文化の名残りです。現在世界では約44%の人が日常的に手で直接食べています。アフリカ、インド、オセアニア、東南アジア、中近東に手食文化が残っています。これらの文化圏ではカトラリーよりも食事前に手を洗うので手の方が清潔であると考えられています。また口に入れる前に指先で味わうことができるので道具を使う食べ方よりも優れているとも考えられています

3月13日(水)は定休日です

No.1669

2月5日調理の蒸し餃子

1632 days until the end of the first phase

佐々木食堂

食の安全と 安心を通して 健康寿命を 伸ばしましょう

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