カンピロバクター

食中毒は細菌性、ウイルス性、化学性、自然毒に大別されます。もっとも多いのが細菌性です。ノロウイルスとともに近年病因として増加しているのが細菌性のカンピロバクターです。鶏、牛、豚などの腸管に存在しますがそれらの体内では毒性を出しません。食肉検査では無害なので排除されません。東京都の検査では流通している鶏肉の4割から6割から検出されています。ほかの細菌と異なりわずかな菌で発症する特徴があります。微好気性(わずかに酸素がある環境を好む)で30度から46度で繁殖します。感染型なので口から取り入れることで腸内で増殖します。感染から2日から7日後に発症するので食中毒に気づかないこともあります。頭痛、めまい、下痢などの初期症状が風邪と勘違いされがちですが下痢が止まらないときは医療機関を受診しましょう。犬や猫の糞からも検出されています。ペットの糞を処理した後はその手を口や鼻につけない、石鹸で手を洗うことを忘れずに。冷凍では死滅しませんが加熱を十分にすれば大丈夫です。鮮度が良し悪しは無関係なので生食は危険です。卵の殻に付着していますが洗浄されていることと乾燥に弱いことが理由で現在では卵の殻からはほとんど検出されていません

8月18日(水)は定休日

No.738

8月11日調理の油淋鶏。食堂では220度の熱風で10分間焼きながら蒸気をあてて仕上げています

佐々木食堂

食の安全と 安心を通して 健康寿命を 伸ばしましょう

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