黄色(おうしょく)ブドウ球菌
専門学校の食品衛生学の講義で学生一人一人が顔面の一部を検体として提供し培養検出した実験がありました。全員の検体から検出されたのが黄色ブドウ球菌でした。ひとの顔には100%存在する細菌です。とくに切り傷や刺し傷、にきびやおできなどから体内に侵入すると毒素を出します。ピアスをしていた学生は耳たぶに大量の培養検体が検出されていました。この毒素は耐熱性があり、冷凍下でも安定し、酸に対しても抵抗性が強く消化管では不活性化しません。感染すると1時間から5時間の間に発症するのですぐにわかります。日常的には穀類に常駐するので握り飯、いなり寿司、弁当、調理パンなどを食べて吐き気、嘔吐、腹痛、下痢があった場合は疑った方がいいでしょう。調理人の手指に可能巣がある時に素手で食材に触れると菌が移り料理を通してお客様に感染を広げます。新型コロナウイルス感染以前から調理人は顔を触るなと教わってきました。もしも鼻や耳を触ったらそのつど石鹸で手洗いすることも叩き込まれました。それらはすべて食の安全のためだったのですね
8月19日(木)は定休日
No.739
8月1日調理のエビチリ。エビはとても栄養価が高くうま味いっぱいです。しかしコレストロールも高くなるので刻んだ野菜をたくさん入れて健康のバランスを調えています
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