ノロウイルス
1968年アメリカオハイオ州ノーウォークの小学校で集団発生した急性胃腸炎の患者から初めて検出されたウイルス。当時はノーウォークウイルスと呼ばれました。2000年代に入ってこのウイルスが世界的に感染拡大をして多くの被害者、犠牲者を出しました。2002年国際ウイルス学会でノーウォークのウイルスという意味でノロウイルスと名付けられました。日本では戦後減少傾向にあった食中毒の発生件数がノロウイルスの登場で2006年は急増化しました。世界では毎年6億件以上の発生と20万人以上の死亡が報告されています。現在もまだワクチンが開発されていません。武漢で初めて確認された新型コロナウイルスをチャイナウイルスという差別的発言を連呼した前アメリカ大統領がいましたが、中国指導部がノロウイルスをアメリカンウイルスとは呼んでいません。日本では2020年の食中毒患者14613人のうち3660人がノロウイルス感染でトップでした。公立学校の休校が始まる前の1月と2月だけで2300人以上が感染しました。一般的な食中毒予防には75度以上で1分間の加熱が有効ですがノロウイルスは85度以上で1分間の加熱が必要です。牡蠣、ハマグリなどの二枚貝に感染しています。嘔吐や下痢などの症状は24時間から48時間後に出るので、原因食品を口にしたら翌日か二日後の体調を確認してください。2020年の5月から7月にかけて外出自粛、休校、テレワーク、休業(飲食店に限らない)が続いていた時期は全国の発生件数は2件でした。2021年の速報値(1月から7月まで)では5月から7月にかけて5件の発生が報告されています
No.737
8月3日調理のテイクアウト用麻婆豆腐。調理したらすぐに食べるのが食中毒予防につながります。テイクアウトは20度から50度の温度帯が維持されると原因細菌が繁殖するので、いったん冷蔵庫で10度以下まで冷やしています
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