藁
15世紀から17世紀にかけての日本社会は絶対的な統治者を欠く不安定な世の中でした。俗に「戦国時代」と呼びます。多くの庶民にとっては迷惑この上ない日常です。主食としての米を生産していた農家の人たちにとって、戦国時代に稲の副産物である藁は無駄なく活用されました。縄や網を作る材料になり、稲の束をくくり、魚をとる網として使われます。田畑に敷いて保温や保湿、防草効果を発揮します。かやぶき屋根の材料にもなります。軽量で断熱性に優れ風雨をしのぎました。草鞋や雪駄は藁から作られました。藁を編んで袋を作り米や穀物の保管や運搬に使いました。祭礼や信仰では穢れを祓う清浄な存在として扱われます。雨具や防寒具として蓑や笠になりました
No.2101
1200 days until the end of the first phase
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