醤油物語7 下り醤油

16世紀後半、近畿地方に醤油の産地が形成されます。17世紀、江戸に幕府が開かれてからは堺、龍野、湯浅で大量生産が可能になりました。「万金産業袋(ばんきんすぎわいぶくろ)」によると炒って挽き割った小麦と煮た大豆をよく混ぜて麹を作る方法が記され、現在に続く醤油づくりとの共通点が見られます。浄瑠璃「曾根崎心中」の主人公徳兵衛は醤油問屋の手代でした。醤油が庶民の身近な調味料になっていたと思われます。江戸では上方から多くの生活用品を運んで都市建設を行いました。多くの醤油も送られます。これが下り醤油。江戸の町が整備されると下総の野田、銚子で醤油づくりが始まりました。当時、品質のよい製品は上方から江戸に下りました。反対に品質の悪いものは下ることができず、「くだらない」は江戸言葉で価値のないものを表すようになりました

No.1730

3月25日調理の肉野菜炒め

1571 days until the end of the first phase

佐々木食堂

食の安全と 安心を通して 健康寿命を 伸ばしましょう

0コメント

  • 1000 / 1000