塩物語2かんすい
日本では古代から海水を使って塩を得ていました。製塩は海水を煮詰めるよりも濃度の濃い海水を作ってから煮詰めた方がたくさんの塩が得られます。この濃度の濃い海水が鹹水(かんすい)。現在の中華麺の多くには鹹水が使われいます。古墳時代「藻塩焼く」「玉藻刈る」(万葉集)とあるように打ち上げられた海藻から製塩しました。乾燥した海藻の表面の塩の結晶をかめに貯めた海水に何度も洗い出したり、海藻を焼いた灰を海水に溶いて布で濾したりして鹹水を作りました。これらに使われた土器は製塩土器と呼ばれ、沿岸各地の遺跡で発見されています。岡山県の児島半島では弥生時代中期には製塩が行われていたと言われています。海水の塩分濃度は3%。海水だけを集めて煮詰めてもあまり多くの塩は抽出できません。日本料理で野菜や魚に塩味をつける基本の塩水を立て塩と言います。立て塩は海水と同じ3%の食塩水です
No.1708
3月10日調理のテイクアウト肉野菜炒め丼
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