鱖魚群63/72
きょうから七十二候は63番目の鱖魚群(さけのうおむらがる)が始まります。中国で鱖魚と呼ばれた魚が日本の鮭に似ているので100年以上前にできた七十二候では鱖魚を「サケノウオ」と読みました。ことしの鮭は例年になく大不漁になっています。川で産卵し海で育つ鮭。ことし戻ってくる鮭は3年前に産まれました。3年前の海水温も記録的な高温でした。高い水温を嫌う鮭が遠い冷たい海に行ってしまい戻らないのか、衰弱したのかは不明です。ことしの近海はこれまでの観測史上もっとも高温の海水温になっています。せっかく戻って来た鮭が河口で遡上するタイミングを待つ段階で海水温の高さによって成熟してしまうことが指摘されています。国内の鮭はほとんど人工孵化によって放流されています。卵をとるための鮭が捕獲できないので今後も長く鮭資源の減少は続き、とても高価な値段になるかもしれません。ちなみに商品目に「サーモン」とある魚は輸入されたもので、日本の鮭とは異なります。また「サーモントラウト」は商品名でニジマス(英語:トラウト)のこと。これも輸入されています。鮭は白鮭、銀鮭、紅鮭の3種類ありますが、日本の漁で捕獲しているのは白鮭のみ。銀鮭と紅鮭は輸入しています。イクラや筋子、鮭は今後、とても高価になってしまうでしょう
No.1582
11月10日の小雀農園。元気に育つ深谷太長ネギ
1719 days until the end of the first phase
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