抽出溶剤
植物の種などから油を抽出するときに使われるのがヘキサン。最終的な加工食品になる前に完全に除去されなけれななりません。そのため原材料には表示されません。大豆は油分が20%と少なく、圧縮して絞ってもわずかしか抽出できません。そこでヘキサンを溶媒として使って効率よく大豆から油分を抽出します。それらを加熱してヘキサンを蒸発させたものが大豆油です。菜種やトウモロコシは油分が多いのですが、それでも搾りかすから完全に油分を抽出するためにヘキサンが使われています。ヘキサンの沸点は69度、油を構成する脂肪酸は200度以上が沸点です。沸点の違いを使ってヘキサンを除去します。ヘキサンはメタン、ブタンなどと同じ炭素と水素の化合物です。値段が高い「一番搾り油」はヘキサンによる抽出をしていません。江戸時代まで植物用油はとても高価でした。現在のようにとても植物用油が安価になったのは抽出溶剤による油の抽出が可能になったからです
No.1510
9月3日調理の麻婆野菜
1791 days until the end of the first phase
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