栽培化
人類は長い年月をかけて植物を栽培化してきました。多くの植物のなかから食べられるものを選抜したのが始まりです。多くの作物がイネ科、ナス科、マメ科、バラ科に属するのは選抜の経験から得られたものかもしれません。選んだ種子が突然変異を起こしたり、純系どうしが混ざり合ったりして少しずつ新しい野菜ができていきます。人類が遺伝子の存在を知った120年ぐらい前から急速に新しい育種が登場します。稲は本来、子孫を残すために結実すると穂から種を落として拡散する脱粒性がありましたが、栽培化の過程でこれを失いひとが収穫しないと種を増やせないようになりました。また野生種は環境に応じて発芽する休眠性がありますが、種まきをしたら一斉に発芽してほしいので休眠性も失いました。ダーウィンの適応進化とは逆の方向に栽培化があるので野菜は野生種よりも弱くなりました
No.1386
5月2日の小雀農園。ジャガイモのキタカムイ
1915 days until the end of the first phase
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