風に祈る

租税が米だった19世紀後半まで米は食料であるとともに通貨そのものでした。豊作と不作が社会経済に直結したからです。農家は暦と農作業を組み合わせて実り多い収穫を実現していました。江戸時代の暦学者・渋川春海が貞享暦(じょうきょうれき)のなかで立春から二百十日目を厄日と載せたことから庶民に広がりました。稲が開花と台風の到来が同じ時期だったからです。大風で稲が倒れないように全国各地で風に祈る風祭が行われました。開花が遅い晩稲種があるので二百二十日も厄日です。風日待ち、風防ぎ、風祈祷、風籠もりなど素敵な呼び方があります。富山の「おわら風の盆」は有名ですね。ことしの暦では8月31日が二百十日です。関東地方は明日以降日差しが減って雨になりそうです

8月31日(火)の17時以降は貸し切りです

No.750

8月16日調理のテイクアウト炒飯。食堂の米は会津産のコシヒカリです

佐々木食堂

食の安全と 安心を通して 健康寿命を 伸ばしましょう

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