土用
きょうから夏の土用が始まります。正確には土旺用事、これを略して土用です。古代中国の陰陽五行思想が日本に伝わり独特の発展を告げたものが陰陽道です。古代から中世にかけて国家や貴族の生活に深く関わりました。自然科学の解明が未発達だった時代には政治や暮らしの安定にも未来を照らす役割を果たしました。正式に廃止されたのは1868年以降ですが、現在も生活の中に息づいています。その一つが土の中に宿る神、土公神(どくしん)の気が盛んになる土用です。季節の変わり目に土用はもうけられ、その期間は土に関する作業を休むことが求められました。夏の土用は農作業が一段落する時期に体休めの意味もありました。太陽太陰暦ではきょうは6月後半で、季節は夏から秋へ向かっています。江戸時代までは毎日に干支が割り振られていました。曜日や一週間という暦がなかったので、12種類の干支で日々を数えていました。土用期間の丑の日に「うなぎ」を食べる習慣は江戸時代に平賀源内が考えたと言われています。ことしはきょうと31日の2回が土用の丑の日です
No.2162
1148 days until the end of the first phase
0コメント