蚕起食桑

昨日から七十二候は蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)が始まりました。米が社会経済の中心になった江戸時代。社会の安定とともに貨幣が流通し裕福な商人層が誕生します。これにより一部の上級貴族が使っていた絹(中国からの輸入もの)が各藩の殖産興業政策として養蚕が国内に広がりました。絹織物が庶民生活に浸透していきます。桑は寒冷地で育ち害虫がつきにくいので、寒冷地で養蚕業が発展しました。明治時代になり外貨獲得の手段として富岡製糸場が完成。生産地では若い女工たちにょる過酷な労働が強制されました。フランスやイタリアで蚕の病気が流行したことと中国大陸が植民地政策で大国に蹂躙されたことで日本の製糸業は飛躍的に伸び、1906(明治39)年には世界最大の輸出量を達成しました。水田では稲作仕事と蚕の世話が重なるので大忙しの時期です。蚕は寝ることなく夜中も桑を食べ続けます。つねに新鮮な桑を供給し続けたそうです

No.1010

5月1日調理の麻婆豆腐

2293 days until the end of the first phase

佐々木食堂

食の安全と 安心を通して 健康寿命を 伸ばしましょう

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